「中国で最も深刻な環境問題は、水質汚染」。なかでも「緊急課題は工場の排水対策」――。
中国向けにビジネス情報を配信している「日経BP網」を通じて、日経エコロジー誌が中国のビジネスパーソンを対象に実施した緊急調査で、こんな危機感が浮き彫りになった。
「世界の工場」となった中国は、現地メーカーばかりでなく、日系や欧米系メーカーの工場が急増している。その排水対策が緊急課題と認識されているのだ。
この問題に対処するために中国政府・自治体も工場排水に対する規制を大幅に強化。この結果、中国に排水処理という巨大市場が生まれつつある。外務省の委託で中国の環境ビジネスを調査した神鋼リサーチ(神戸市)の今西信之・特別研究員は、「具体的な数値はないが、公共投資額などを見ると、中国の水処理市場は非常に大きい」と言う。そして何より、日本の水処理企業が中国、特にメーカーの工場が集積する上海周辺に相次いで進出しているという事実が、中国市場の重要性を物語っている。
(大西 孝弘)
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