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学生の間で口コミによって爆発的に広がったのかもしれません

本体の一部をスケルトンにして、内部が回転するのがわかるようにした。学生をメインターゲットにしているので、カラーバリエーションはポップなタイプで展開している(拡大

結果的には、まっとうでまじめなシャープペンとして市場に出せたと思っています。おかげさまで売れ行きも好調で、今年3月の発売から80万本を売り上げました。自分が感じていた潜在的な不便さを、やはり一般のユーザーも感じていたのですね。小売店さんからの評判もよく、「今までにないものだし売れるのではないか」と期待してくださったみたいです。

ただ、潜在的な不満を解消する商品だったので、認知度が高まってから売れるようになるまで随分時間がかかると考えていました。2年、3年たっていくうちに徐々に浸透していくだろうと踏んでいたのですが、発売4カ月で初年度の売り上げ目標80万本をクリアできました。初年度の目標はそれほど高く設定していなかったというのもあるのですが。

これはあくまで予測ですが、学生さんってクラスや学校、塾単位で独自のコミュニティーが成立しているでしょう。だから、ある種の口コミで爆発的に広がったのかもしれません。私はペンの開発をしたくて三菱鉛筆に入社したのですが、これまでの20年間でこんな製品に携わることができたのは初めてのこと。幸せですね。

シャープペン市場は二極化が激しくて、100円で買えるものを使う人がいる半面、学生さんのように朝の授業から夜の塾までヘビーに使う人は600円くらいのものを使うことも珍しくありません。クルトガは450円。この価格は決して高い方ではありません。むしろ、価格を抑えて買いやすい値段設定にしています。これによって、広く「クルトガ」を認知してもらい、「クルトガエンジン」の特徴を多くの人に知って欲しいのです。将来的には、「クルトガエンジン」が入っていないシャープペンは嫌だというところまで普及すればいいですね。

林田 孝司(はやしだ・こうじ)

主なフィールドは、「車、住宅、政治経済、デジタルグッズ」と執筆分野を問わない雑食系ライター。有名無名を問わず、様々なジャンルで活躍する人たちの取材をライフワークとしている。

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