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この問題を解決してくれたのは、花王の持つ洗剤技術でした。

界面活性剤を混ぜたのです。まず陽イオンのポリマーを入れて、素材にプラスの電荷を与え、十分に分散させます。これは繊維に吸着して柔らかく柔軟仕上げ剤「ハミング」の原理です。

それから陰イオンのポリマーを入れ、マイナスの電荷を与えて、適度に固めます。こちらは汚れに付着して汚れを引き離す洗剤「アタック」の原理です。

たとえて言えば、柔らかくしたほこりを少し固めて、綿ぼこりのような状態にして抄くという具合です。この方法を使うと、鉄粉がほとんど落ちなくなりました。こうして紙状の発熱体が完成したのでした。

洗剤の技術を応用して作った「撚れない発熱体」。紙おむつで培った防水通気性シートの技術も応用されている

大学医学部との協力でエビデンス(証拠)を明らかにする

並行して、私が奔走したのは、蒸しタオルを目に当てると体にどのような効果があるかの実証でした。

「アイフィール」(前回参照)の開発時にも、ドライアイの専門医に協力を仰ぎました。その際に、分かったことはありました。目を温めるとリラックスした時に出る脳波・アルファ波が出る、そして蒸気なしで温めたときより、蒸気で温めた方がリラックス効果が高い。この2点です。

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