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加工・プロセス研究所とは、花王の商品企画を実際に形にするための技術開発を担う部門です。彼らとやりとりをする中で、フロッピーディスク方式のほか、二つの方法でやってみようという話になりました。

その一つは、不織布の製造方法です。不織布は短い繊維をノズルから噴き出し、糸くずを絡めて布を作り上げます。ノズルから噴出する時に、一緒に、鉄粉も混ぜ込んで、布状にすればいいのではと考えました。

二つめは和紙。和紙は、コウゾやミツマタを叩いた繊維を水に溶かしてどろどろにし、すくいあげて作ります。ここに鉄粉を混ぜ込むのです。

フロッピーディスク、不織布、和紙。

三つの方法で、加工・プロセス研究所がアプローチすることになりました。そして半年、道筋が見えてきました。

フロッピーディスク、不織布の方法では発熱さえしない。これは技術の筋が悪いと言わざるを得ない。

一方、和紙の方法では、なんとか発熱はする。和紙の方法で進めよう──。

「撚れない発熱体」の開発へ、大きく踏み出した最初の一歩でした。

花王の持つ洗剤技術を応用する

しかし方針は決まっても、課題だらけです。

最初の課題は、抄くときに、繊維に鉄粉が絡まず下に落ちてしまうということ。鉄粉を繊維に絡めるには、繊維を短く砕いた状態にする必要があると分かってきました。しかし繊維が細かすぎると、抄く時に繊維がすだれに引っかからないという問題が生じます。

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