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ゲン・コーポレーション「一人乗りヘリコプター」(1) 世界最高クラスのエンジン 手にしたらフワッと浮いた

2008年8月22日

(聞き手:諏訪 弘=フリーライター)

 長野県松本市に本社を置くゲン・コーポレーションは、世界で唯一、一人乗りのヘリコプター『GEN H-4』を開発している会社だ。代表取締役の柳澤源内さんはエンジン開発では日本有数のエキスパートであり、また長らく機械製造の会社を経営してきた。そのため『GEN H-4』は、シャーシはもとよりエンジンやプロペラまでもが自社生産である。当節では珍しい、ものづくりの気迫がこもったものと言えよう。

 言うまでもなく、日本でヘリコプターを操縦・運航するためには様々な法規制の網をクリアしなくてはならない。それは社員数わずか数名の中小企業には手にあまる作業である。それでも開発・販売を「強行してしまった」背景には何があるのか。

一人乗りヘリコプター『GEN H-4』。操作は極めて簡単で、「自転車とか、原付バイクの感覚で操縦できると思います」とゲン・コーポレーション代表取締役の柳澤源内さんは言う。お値段600万円は高いか安いか

「たくさん売れるものを」と考えてエンジン開発に着手

まずは『GEN H-4』に搭載しているエンジンについて簡単にお話しておきましょうか。

柳澤源内さん。早稲田大学卒業後、大手作業車メーカーでエンジン開発に携わる。1970年に独立

現在では息子に譲っておりますが、私は長らく工作機械製造の会社を経営していたんです。一般に工作機械というのはね、発注元の細かな要望にあわせてつくるオーダーメイドの世界です。単価こそ多少張るけれど、量が出るものではない。だから儲けもさほど大きくはならない。私、お金の面では家族にも社員にもずいぶん苦労をかけてきましたからね。「ここはひとつ、たくさん売れるものをつくって挽回してやろう」と思った。それでまずエンジンを開発してみたわけです。1985年のことでした。

唐突? そう思うでしょ(笑)。でも本当はそんなことはないんですよ。私は大学でエンジンの研究をし、卒業後はさる大手の作業車メーカーでエンジンの開発をやっていたんですから。今でもその会社では、私の設計したエンジンを使ってますよ。私にとってはエンジン開発こそが本業で、むしろ工作機械製造は副業のような感覚があるんです。

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