三洋電機 全自動洗濯乾燥機「アクア AWD-AQ3000」(2) 「あら、いいわね」と野中前会長が反応してくれた
(聞き手:長田 美穂=フリーライター)
(前回記事はこちら)
洗濯機は元々、三洋電機の得意分野だった。1953年に現在の洗濯機の原点である噴流式洗濯機を日本で初めて開発、家庭に洗濯機が普及するきっかけを作った。60年、世界で初めて脱水機をつけた二槽式洗濯機を開発したのも三洋だ。
2001年には、電解水を漕内で生成し、洗剤なしで洗濯できる洗濯機「超音波と電解水で洗おう」を発売。大きな話題を呼んだ。
しかし、日本経済の成熟とバブル崩壊後の長引く景気低迷で、洗濯機をはじめとする白物家電は売れ行きが鈍る。そのあおりを受けた三洋電機が経営危機に陥り、経営陣を刷新したのが2005年6月だった。
経営陣が考えていた「環境」のコンセプトとアクアの商品特性が一致

これからも「オンリーワン、ナンバーワン」を目指すと話す、三洋アクアのランドリー販売企画部販売企画課主任の内藤正浩氏
2005年の7月か8月だったと思います。野中ともよ会長(当時)ら新経営陣が、洗濯機の開発現場である滋賀工場を訪問しました。
ちょうど2006年3月発売予定の初代アクアの開発が進んでいる最中でした。
「オゾンを使って軽い汚れなら落とせます。水を使わなくても、消臭や除菌もできるので、環境に優しい洗濯機になります」
技術者が会長に向かって説明した時、会長の顔がぱっと明るくなったんです。
「あら、いいわね」
あれは嬉しかった。明らかに同行の男性視察者とは違う、前向きな反応でした。
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