日本製紙クレシア「クレシア美空圏」(2) 苦労の末のシュリンクパックで効能をアピール
(聞き手:諏訪 弘=フリーライター)
(前回記事はこちら)
「クレシア美空圏」の光触媒による空気清浄効果は、半永久的に続く。触媒は、化学反応を起こした後も、減ったり変質したりすることはない。その意味で「クレシア美空圏」には、従来の芳香剤・消臭剤にはないメリットがある。
しかし、「減らない」「変質しない」と、消費者は効果を実感することができない。そのせいだろうか。「クレシア美空圏」は思ったほどには売れていないという。開発に携わった林伸匡氏は、商品アピールを現在の最重要課題と考えている。
碁盤目に罫線を印刷したシュリンクパックで収縮率を計算する

林 伸匡氏 日本製紙クレシアマーケティング部・家庭用品開発グループ主任
── 「クレシア美空圏」は、光で空気清浄を行なう。そのため外箱に文字や図版を印刷することができない。インクが光を遮ってしまうからだ。印刷ができなければ、店頭で性能をアピールすることもできない。そこで林氏が採った解決策は、商品をシュリンクパックで覆い、その上に効能を印刷することだった。シュリンクパックとは、商品を薄いフィルムで覆うパッケージ方法のことだ。カップラーメンやDVDソフトの包装がこれに当たる。
シュリンクパックの特徴は。商品の形にぴったり沿うようにしてフィルムが貼り付くこと。これが清潔さや外気の遮断効果をアピールするのに一役買っている。「クレシア美空圏」の空気清浄機能を訴求する上では、シュリンクパックは最適なパッケージ方法だと林氏は考えた。市販の芳香剤・消臭剤はほぼ例外なくシュリンクパックであるからだ。──
「シュリンクパックで包装し、その上に印刷する」と決めたものの、実現するのはかなり大変でした。ちょっと思い出してみてください。シュリンクパックのフィルム上に文字や図柄を印刷している商品は、ほとんどないんです。
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