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ワコールが開発した「エクサウォーカー」(1) いかに男性が「直履き」できるようにするか

(聞き手:長田 美穂=フリーライター)

「うちの主人にも履かせたい」。お客様センターに寄せられたこんな声が後押しとなって生まれたのが、ワコールの機能性下着「エクサウォーカー」だ。週5日これを履き、1日6000歩歩く程度の運動をして3カ月過ごした成人男性たちは、体脂肪が減り、お腹が引き締まったという調査結果が出ているのだという。

機能性下着『エクサウォーカー』

 女性たちから「男性用も」と要望が上がったのは、女性用機能性下着「ヒップウォーカー」と「おなかウォーカー」のヒットがあったから。「ヒップウォーカー」は、歩くと歩幅が大きくなりヒップアップするという。「おなかウォーカー」はその続編だ。2005年の発売以来、2シリーズで合計700万枚を売り上げた。「エクサウォーカー」は、「ヒップウォーカー」と同じ構造で、男性も履けるように設計し直したもの(女性用もある)。

 ただし、ただ男性向けに変えただけではない。4月からは健康保険法の改正で、健康診断に、メタボリック症候群の予防をする特定保健指導が加わる。「エクサウォーカー」はこのメタボ対策市場を狙った新機軸商品なのだ。まずは企業の健康保険組合やフィットネスジム向けに1月に投入。2カ月で1万5000セット(1セット3枚組)を売った。予定の2倍のペースだという。商品開発と営業を担当するスタイルサイエンス事業課課長の久村剛史氏に、開発の軌跡を聞いた。

“メタボ検診”の開始をにらみ「健康目的」を訴求

── パンツやガードルなど、「ボトムス」と呼ばれる下着の商品群においては、30万枚という数字がヒット商品の目安となる。エクサウォーカーは、700万枚を売った女性ボトムスの大ヒット商品「ヒップウォーカー」「おなかウォーカー」の、いわば男性版である。健保組合やフィットネスクラブ向けに企画した。女性用もあるが、開発の焦点は、やはり「男性にどう履かせるか」にあった。──

ワコール 久村 剛史氏

お客様センターには、ヒップウォーカーやおなかウォーカーを「主人にも履かせたい」といった女性の声のほか、男性からも「男ものはないのか」という要望が届いていました。社会的に認知されていたので、商品企画として取り組みやすい側面はありました。

けれども、男性サイズに作り直せばいい、という単純な話にはならなかった。「ヒップウォーカー」のシリーズは、スタイルサイエンス商品と銘打っており、訴求するのは「美容目的」。エクサウォーカーでは、「健康目的」を訴求して、かつ男性にも市場を広げようという方針が決まりました。

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