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ログインが開発した包帯パンツ「志道(SIDO)」(2) ユナイテッドアローズの会長を惚れさせる

(聞き手:荒川 龍=ルポライター)

(前回記事はこちら

── ものづくりの過程は、創り手の「熱」の伝播でもある。それにかかわる人たちに、その熱が次々と伝染し、その人の数だけオンリーワンはより洗練されていく。

 2007年の春、これまでに40個以上の試作品が生まれていた。その間、綿とポリエステルとの配合比率を試行錯誤。最終的には、肌当たりの良さと通気性を優先し、伸縮性を少し抑えた。

 野木は、ユナイテッドアローズと伊勢丹本店へ、それを売り込もうと狙っていた。だが、ツテはない。そんな折、都内商店会の知り合いの関係者から、新年会で太鼓を叩いてほしいと頼まれる。参加者を聞くと、重松理(おさむ 58歳)ユナイテッドアローズ会長の名前があった。──

「志道(SIDO)」マイクロタイプ。同製品はマイクロタイプ(15.5cm)、ショートタイプ(17.5cm)、ロングタイプ(19.5cm)の3タイプ。サイズはMとL。色はブラック・レッド・グレー・ブラウンがある。)

ビジネスの名刺交換

野木 最初は断ろうかと思ってたけど、その名前を聞いたら、「叩かせてください」と快諾してましたね。

当日の演奏後、重松さんと名刺交換させていただいたんです。その1週間後に、会社での面談をお願いしました。

でも会長室を訪ねた際、重松さんが再び名刺を出されたんですね。あっ、前回のことを覚えてもらってないんか、と一瞬気落ちいました。そしたら、重松さんが「いいえ、前回はプライベイトの名刺交換で、今日はビジネスの名刺交換ですよ」って言われた。この人、カッコええわ、と心の中で思いました。パンツをボディにはかせたものを持参すると、いきなり手で触りながら「これは面白い、やろうやろう」って言ってくれて、もう抱きつきたいぐらいうれしかったです。

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