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私は彼の真意をはかりかねて黙りました。パーゴ氏は重ねて言いました。

「…ミスター千葉。まさかと思うが、あなたはスティービー・ワンダーを知らないのか?」

「知りませんな」

これは皮肉や嫌味で言ったのではありません。私はその時まで、本当にスティービー・ワンダー氏のことを知らなかったのです。結局、彼には定価で購入していただきました。

後になって社員から叱られました。「社長、あまりにも無知です」と。前述したように私は、音楽には本当に疎いのです。第一、レーザーターンテーブルを製造しているくせに、私の自宅にはアナログレコードが一枚もないくらいですからね。そんなパーゴ氏とは、今では良き友人になっています。

レーザーターンテーブルは、国内よりもむしろ海外の方が有名。下に敷いているのは、ニューズウィーク誌の紹介記事。

古いレコードでもCDと同等以上の音質で再生する

ご承知のように普通のCDは、50Hz以下の低音と20KHz以上の高音をカットしています。レコード会社は「不可聴音域だから問題ない」と説明しますが、それでもCDの音はアナログレコードと比べると、どこか潤いや立体感に欠ける、とはしばしば指摘されます。昨今はアナログレコードへの回帰傾向が強くなってきています。リスナーの耳が肥えてきて、CDの音に飽き足らなくなってきたからでしょう。

レーザーターンテーブルは、拾った音には一切味付けをしません。レコード盤に刻まれた音をありのままに再生します。もちろん音域のカットもしない。また、レーザーで拾った音はデジタル変換しません。アナログのままです。しかもレーザーの感度はレコード針よりはるかに高いので、従来のレコード針では拾うことのできない超高音域もきちんと再生します。それは新品のアナログレコードに限らず、聴きこんで摩耗したものであっても同様です。

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