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投資家は、どう考えて行動するべきか。J-SOXによって、正しい財務諸表が出てきても、読む力がないのでは意味がない。ブームに乗って、基本的な知識もなく市場に参入し、痛手を負った個人投資家も居るだろう。貸借対照表や損益計算書を読む力を身につけるのは最低限必要なこと。さらに、1期だけの業績を見るのではなく、数年の推移を見る。かつ同業他社とも比較する。

ただし、数字をいくら厳密に分析しても、かけた労力や時間の分だけ成果が得られるとは限らない。企業の真の姿をつかむには、トップの言動や経営ビジョンも見るべき。企業の成長力はトップの器にかかっているからだ。

米国で「ビジョナリー」という言葉がよく聞かれる。先進的・独創的なビジョンで経営を行ない、社会に大きな影響を与える。しかも、事業意欲が大勢で、コンプライアンス意識も高い経営者を指す言葉だ。具体的には、グーグルの創設者やマイクロソフトのビル・ゲイツなどが挙げられる。長期的スタンスで投資に臨むなら、「ビジョナリー候補」の発掘が特に肝要となろう。

また、今後、世界の金融市場の中で、日本市場がどういうポジションを占めていくのかも要注目。相場全体の動きにかかわる大きな問題だ。

J-SOXに続き、今後、政府がどんな施策を打ち出してくるのか。規制策が誕生する背景にも厳しい目を向けるべきだろう。

大沢 玲子

津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。NTT勤務を経て、出版社へ。経営実務誌、男性誌、女性誌の編集に携わる。現在は、フリーランスとして、ビジネス誌を中心に執筆。

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