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J-SOXは本当に投資家を保護するためのものか?〜新光証券エクイティストラテジスト 瀬川 剛氏

2008年4月10日

(聞き手:大沢 玲子=フリーライター)

 これまで解説してきたように、J-SOXによって、不正確な財務諸表が出回るリスクは減少するだろう。J-SOXの最大の目的が、「投資家保護」と言われるゆえんだ。しかし、新光証券でエクイティストラテジストを務める瀬川剛氏は疑問を呈する。果たして、「J-SOXは本当に投資家のためのものなのか」と。

 J-SOX誕生の経緯をふまえて、投資家はどのような目をもって企業や市場を見るべきか。瀬川氏の考えを聞いた。

新光証券エクイティストラテジスト 瀬川 剛氏

J-SOXのような規制が誕生する背景には、何らかのバブルがある。例えば、米国でSOX法を制定するきっかけとなったのはエンロン粉飾事件。1980年ごろから、エンロンは急速に事業を拡大すると共に、粉飾会計に手を染めた。事業の急拡大を後押ししたのが90年代後半から2000年にかけてのITバブルだった。

日本で、米国のITバブルに相当するのが、2005年をピークとするベンチャー企業の新規公開ラッシュだった。後に、少なからぬ数の新規公開企業で会計スキャンダルが起こった。これに、過熱とも言える個人の株式投資ブームが加わった。これら2つのバブルが同時に破綻した後に生まれたのがJ-SOXだ。

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