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打ち上げられても無用の負担となる可能性あり

2005年11月16日

国際宇宙ステーション(ISS)のために日本が開発している実験室「きぼう」を巡る状況は、米国と日本との間で、「どちらが先に打ち上げを諦めるか」のチキンレースの状況を呈しつつある(前回の記事参照)。

チキンレースの結果は、(1)米国が「きぼう」打ち上げを放棄する、(2)日本が「きぼう」打ち上げをあきらめる、(3)何らかの妥協が成立し「きぼう」の全部、ないしは一部が打ち上げられる――の3パターンだ。

米国は、最小の出資でISSを最大限使い倒し、「成功」のレッテルのもと、終了させようとしている。すると上記の結果のうち、(1)が米国にとっての敗北であり、(2)と(3)は勝利ということになる。

(1)は米国が政府間協定で成立した国家間の約束を守れなかったことを意味する。(2)では、守れなかった責任は日本にあるということになり、米国には責任がないという論理が成立する。(3)では「ISSはとりあえず成功」ということになり、米国の責任は生じない。

一方日本は、なんとかして「きぼう」を打ち上げ、宇宙空間での有人施設の運用実績を得たいと考えている。(1)と(2)では「きぼう」を打ち上げることができない。(1)では米国の責任を追求できるが、(2)では自業自得ということになる。なんとかして(3)に持ち込もうとしている。

日米共に始まってしまった計画を、できれば「成功」というレッテルの元、終了させたいと考えている。このため、3)が選択される可能性は高い。この場合、とりあえず「きぼう」の一部なりとも軌道上に打ち上げられるので、成果を形として世間に示すことができる。

next:ところが、実際問題として…

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