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18回の打ち上げ達成のためには、9カ月間隔で飛ぶ必要がある

ISSは、1984年に当時のレーガン米大統領が、「コロンブスの米国到達500周年の1992年に、国際協力で宇宙ステーションを完成させる」という構想を発表して始まった。しかし、1986年のシャトル「チャレンジャー」爆発事故。相次ぐ予算削減と計画変更、そして2002年のシャトル「コロンビア」空中分解事故で、計画はずるずると遅れ続けた。

日本は1985年に米国からの参加要請を受けて独自の実験モジュール「きぼう」の検討に入り、計画参加決定後、スペースシャトルによる「きぼう」打ち上げの対価として、生命科学実験施設「セントリフュージ」を開発して米国に提供することが決まった。

「きぼう」はサイズ、重量、打ち上げ時にかかる荷重などがすべてスペースシャトルに合わせてあり、他のロケットでの打ち上げは極めて困難である。「きぼう」打ち上げが可能かどうかは、ひとえに米国が十分な回数のシャトル運航を2010年までに確保できるかにかかっている。

NASAは2006年5月に、次のスペースシャトルを打ち上げるとしている。米大統領府の命令で決まったシャトルの引退時期は2010会計年度末、つまり2010年9月末日だ。この52カ月間に、とりあえずハッブル修理のための打ち上げを除いた18回のシャトル飛行があるとすると、平均して3カ月弱に1回の打ち上げが必要ということになる。

現在シャトルのオービター(軌道船)は「ディスカバリー」「アトランティス」「エンデバー」の3機が残っているので、1機当たり平均9カ月弱の間隔で飛行すればよいということになる。

実績ベースでは、オービターは6カ月間隔で飛行

ここで、2000年1月以降、2003年2月の「コロンビア」空中分解事故までの2年2カ月間のシャトル飛行実績を調べてみる。この間の前飛行回数は、17回。内訳はコロンビアが2回、以下ディスカバリー3回、アトランティス6回、エンデバー6回となっている。

このうちISS組み立て飛行は14回、ディスカバリーが3回、アトランティスが6回、エンデバーが5回だ。

これらのオービターの飛行は、すべて(1)機体整備とペイロード搭載、(2)打ち上げてISSへ、(3)帰還、(4)また整備とペイロード搭載を経てISSへ――というサイクルを形成している。シャトルをフルにISS組み立てに振り向けた場合の、飛行間隔のサンプルと見ていいだろう。そこで、打ち上げ日から次の打ち上げ日でこれらの飛行の間隔を調べてみる。

機体 平均飛行間隔 最短飛行間隔 最長飛行間隔
ディスカバリー151.5日148日155日
アトランティス174.2日112日270日
エンデバー180.8日140日230日

全てのフライトと機体における平均飛行間隔は172.5日。ほぼ6カ月弱の間隔で各オービターを飛行させていることが分かる。これならば、十分な余裕を持って2010年9月末までに18回の飛行が行えるように思える。

next:緊急時の救難機を用意すれば、飛行間隔は延びてしまう…

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