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彼らは既に意識の一本化を実現していた。

今回の企業「憲法」づくりは、10月29日に全社員が集って、5時間がかりで行ったという。その場には真剣さも充満していたが、笑いの絶えない5時間でもあったようだ。

「眉間にシワを寄せて話すようなことじゃあないですからね。リラックスした中で『憲法』の共有をしていこうと考えました。この『憲法』を実際の行動に落とし込んでいくには、どう取り組めばいいのか。それを各部門がプレゼン大会という形で発表していったのです。寸劇のようなプレゼンあり、映画のような映像でまとめたものもあり。楽しいものでしたよ」。

共通の価値観を体系化する前段階で、彼らはすでに意識の一体化を成し遂げていたようだ。「感動を創造する」のも「夢を与える」のも、簡単な仕事ではない。そのことは、楽天野球団の全職員が、今年1年の経験を踏まえてよく理解している。しかし、そこには「他の仕事にはない喜び」と「誇り」があることも知っている。

誰もが口にした「本当の勝負」である2年目は、2005年シーズン終了と同時に始まっている。ファンに愛された初代監督・田尾安志氏に代わり、来年度からは野村克也氏が監督を務める。この監督人事が発表されたときには、地元仙台でも強い逆風が吹いた。はたして、この交代劇の真意は何だったのか。次回は、「来季はよりチームづくりに重点を置く」と明言した島田氏から、より具体的な来季の戦略を語ってもらう。

次回は、11月28日(月)に掲載する予定です。

森川 直樹

立教大学経済学部卒業後、フジサンケイグループ、講談社グループを経て独立。ビジネス誌を中心に活動しつつ、一般誌、女性誌でも幅広いジャンルを手がけている。

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