学びつつ、徐々にオリジナリティを確立する
「オリジナリティを追求することも大事ですが、他の歴史あるチームから学ぶべきことが多いのも事実です。チアリーディングのチームにしても、ジャイアンツやマリーンズなどに前例はあります。ただし、私たちは『成人の女性ファンを獲得する』という目標を持って、最初から組織化したんです」。
「男性の目を喜ばす」というよりも、女性たちの間で「カッコイイな、私も入りたいな」という話題となるべく結成されたチアリーディング・チーム「東北ゴールデンエンジェルス」は、厳正なオーディションで選ばれた23人から成る。下は16歳から上は44歳までの幅広い年齢層で構成され、ホームゲーム全試合に登場した。
「『とりあえず試しにやる』、あるいは『どこかのタレント事務所や学校のクラブから協力を受けてやる』というだけならどこでもできます。でも、東北ゴールデンエンジェルスはれっきとした楽天イーグルス直轄のチームです。そういう意味では日本のプロ野球において画期的です。おかげさまで、女性だけでなく子どもたちからも人気を得ました。多くの要望を頂いたので、シーズン中にジュニア・チアリーディング・チームも発足させました。こちらは小学校1年生から中学3年生で構成されています」。
チーム主導の施策の効果がここまで波及し、ファンの参加意識が高まったケースは前例がないのではないか。マスコットやチアリーダーは、選手とファンをつなぐ役割を務めるだけでなく、「彼ら自身が人気者となって幅広い層に新たな面白さを提供する存在になるよう、さらに工夫を凝らしたい」と鐡氏は言う。
「フルキャストスタジアム宮城は決して広い球場ではない。でも、逆にお客さん一人ひとりの顔が見える球場だと思って、誇りも感じているんです。そうじゃなければ、ファンが、最初の年からこんなに近い存在だと感じることができなかったはずです。今後も僕ら楽天イーグルスだからできること、というのをファンの視点で追究したいと思います」。
「楽天イーグルス立ち上げ奮闘記」は毎週月・水・金に更新。次回は、10月31日(月)に掲載する予定です。
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