「ハッキリと現われた楽天イーグルス効果」 楽天 執行役員 野田公一氏
さっそく前回の宿題である質問の答から。
「楽天イーグルス誕生は、楽天グループの他のビジネスにいかなる効果をもたらしたか?」。
楽天野球団の営業本部長・金田好生(よしお)氏の答はこうだった。
「以前一緒に仕事をしていた営業マンたちから聞くのはいい話ばかりですよ。私が直接かかわった楽天市場のeコマース事業だけでなく、金融やトラベルといった他の事業でも、プラス効果が目に見えて表れていると言います」。
楽天イーグルスのいったい何が、それほど広範囲に、どんな効果を生んだのか。重ねて問うと、金田氏は即座に明快な答を返した。
「知名度。それに尽きますよ」。
普段の仕事や生活にインターネットが当たり前のように定着している人間にとって、「楽天」という企業名はすでに“常識”。「だれだって知っている」存在になっている。だが、世の中にはインターネットとは無縁の生活をしている人も非常に多いのだ。
楽天がプロ野球への参入を表明し、ライブドアとともに大きな話題となっていた昨秋、両社の事業を具体的に把握している人があまりに少ないことに驚いた記憶がよみがえる。
「そうなんです(笑)。楽天が何をしている会社なのか知らない人は、つい最近まで本当にたくさんいたんですよ。eコマース事業で新規開拓をしていても、『で、楽天さんは何をする会社なんですか』と毎日のように質問されていました」。
金田氏ら営業マンたちは常々「もっと知名度が高まれば新規開拓もスムーズに運ぶのに」と思っていたという。しかし、昨秋からの報道が手伝って、「楽天」は全国的な知名度を一気に獲得した。
「会社名が広く知られていること。そして『ちゃんとした会社』だという印象、信用を獲得できていること。これは営業をする上で何よりも重要です。楽天イーグルスを通して社名が知れわたる前は、『この会社となら安心して契約を結べる』という最低限の信頼を勝ち得るまでに、結構な時間と手間を要していました。今はその段階をショートカットしてスタートできる。これはとっても大きな前進なんです」。
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