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時間に追われても挑戦をあきらめない 楽天野球団 営業本部長 金田好生氏

2005年10月12日

「IT企業がプロ野球に参入」という共通点から、楽天イーグルスはよく福岡ソフトバンクホークスと比較される。だが、両者の間には、実は違いの方が多い。

福岡ソフトバンクホークスは、福岡ダイエーホークスをソフトバンクがそのまま獲得したもの。戦力面でも、地元における人気の面でも、すでに高い実績を確立していた。本拠地の球場も、名称こそ「福岡Yahoo! Japanドーム」と改めたものの、プロチームのフランチャイズ球場として何年も親しまれ機能してきた福岡ドームを引き継いでいる。

かたや楽天イーグルスは完全なる新規チーム。そのチームが地元東北でどれだけ支持を得られるかは、ふたを開けてみるまで分からない。旧宮城球場への広告掲載がどれほどの効果があるのかも未知数だ。しかも大規模な設備改修計画が練られる中での営業活動である。「売る」難しさにおいても、楽天イーグルスは、ソフトバンクホークスとはまったく違うスタートラインに立たされたのだ。

金田氏に、以下のような質問をしてみた。

「とは言っても、金田さんはそもそもインターネット・ビジネスの営業経験者ですよね。“形のないモノ”を売ることには慣れていたんじゃないですか?」。

楽天野球団 営業本部の金田好生(よしお)本部長

「いや、それは全然違いますよ。楽天市場の営業は確かにバーチャルなモノを売る仕事ですが、『例えばこういうサイトのデザインで、こういうキャンペーンも打って』という提案を、具体的な形にして見せることが可能なんです。逆に『出来上がっていない球場に広告を出しましょう』と提案する場合には、何もお見せできない。まあ、球場の完成予想図のようなものを持って行ったりもしましたが、『必ずこういう球場になります』と言い切れない部分も多かったですしね…」。

楽天イーグルスは、常に「時間がない」というプレッシャーの中で準備を進めた。開幕まで5カ月もない中、形が見えていなかったのは球場ばかりではなかった。だが、「間に合えばそれでいい」という安直な姿勢は取らなかった。「他球団がまだ採用していない新しい試み」を具現化しようと随所で試みたのである。

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