メールは1日5000通、携帯電話鳴やまず 楽天野球団 広報部 下田優子氏
下田氏ほか当時の「先遣部隊」について、以下のような報道があった。
楽天事務所 仙台仮オープン
楽天野球団準備室の事務所が9日、仙台市内に仮オープンした。楽天ではすでに9月30日から篠崎隆広取締役ら専属スタッフを3人駐在させているが、これまではホテルでの作業が続いていた。このほど、オフィスビルの1室を借り、拠点としたもの。
ライブドアも定期的にスタッフを出張させてはいるが、事務所はまだ出来ていない。楽天では、来週以降に三木谷社長の訪問を待って、正式に事務所開きを行いたい方針だ。(報知新聞・2004年10月9日付)
「ホテルで作業」をしていた時期があったわけだ。

楽天野球団広報部の下田優子氏(写真協力:楽天野球団)
「なんだか今となっては懐かしくもあるんですが(笑)、その通りです。ビジネスホテルのシングルルームを3部屋借り、寝泊まりしながら、それぞれの部屋で仕事もしていたんです。必要があればだれかしらの部屋に集合して会議。そんな日々が続いていくうち、藤田君の部屋なんて、ちょっと異臭までし始めて(笑)」。
まるで学生時代の合宿を思い出すように下田氏は笑いながら語る。しかし、ホテルでの日々は壮絶な忙しさだったに違いない。その後、ウイークリーマンションを借りた後、ようやく漕ぎ着けたのが、上記報道にある準備室事務所。しかし、壮絶さは参入決定前後になってさらに拍車がかかっていく。
「1日に届くメールが3000〜5000通。事務所の電話だけでなく、各自の携帯電話もずっと鳴りっぱなし。事務所のドアもいろいろな営業マンの売り込みなどでノックされ通しでした」。

2004年秋、入居したての準備室。備品類や文房具さえそろっておらず3人の先遣隊が自ら買い出しをしていったという。(写真協力:楽天野球団)
そう下田氏が言えば、同じく先遣隊の1人だった藤田氏も、
「あんまりすさまじいので、時にはドアに鍵をかけていたこともありました。いや冗談じゃなく本当です(笑)。毎日、夜中まで事務所で仕事をしていたんですが、事務所の電気を消してひそひそ声で連絡業務をしたり(笑)」。
もちろん2人とも参入決定時には大いに喜んだ。しかし、頑張った自分たちを誉めてあげる時間さえ持つことのできない忙しさに飲み込まれていった。やるべきことは無限にあった。「球場はどうする?」、「ユニフォームは?」、「現地での人材採用は?」、「地域密着の進捗状況は?」。準備室として精一杯の備えをしてきたといっても、参入が決定したのは11月2日である。翌年3月27日のシーズンスタートまで4カ月半しかなかった。
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