楽天イーグルス関係者がいま明かす野球ビジネスにかける熱い思い

フルキャストスタジアム宮城の楽天側応援席
インターネットの仮想商店街を運営する楽天は15日、プロ野球参入について「検討を開始した」とのコメントを発表した。参入の是非など詳細に関してはまだ機関決定していないとしているが、近く球団の運営会社を神戸市に設立し、日本プロ野球組織(NPB)に加盟申請を提出する見通し。
今からちょうど1年前の2004年9月15日、日経新聞が報じたこの記事は世間をアッと言わせた。
おりしもプロ野球界は揺れに揺れていた。経営難による近鉄バファローズの消滅決定、それに伴う次シーズンのリーグ編成への不透明感、これらを契機に生じた球団経営陣と選手会との摩擦…。
「これまでの2リーグ制は崩壊して、来年からは1リーグ制に」。
「近鉄ばかりでなく、他の複数球団も経営難を理由に撤退する」。
こうしたネガティブな推測記事がメディアで噴出し、「日本のプロ野球はどうなるんだ?」という不安感が社会に蔓延(まんえん)していた。それゆえ、楽天やライブドアのプロ野球参入表明は、未来へつながる光明としてファンに歓迎された。ただし、冷ややかな声もそこにはあった。
「あの大企業の近鉄でさえ経営を維持できないでいた野球ビジネスにうまみなんてあるのか?」。
「楽天やライブドアはITの世界では勝ち組企業だが、だからといってスポーツビジネスで成功するとは限らない」。
といった懐疑的な観測が、紙誌面に載らない日はなかった。
1カ月半後の11月2日、楽天イーグルスの参入が正式に決定された。本拠地となった仙台を中心に歓喜の輪が広がったが、先の「不安の声」は、それ以後もささやかれ続けた。
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