携帯電話向け検索連動型広告市場を狙え
米グーグルの創業者であるサーゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏は、日本に来ると必ずすることがあるという。
「『社員全員の携帯電話が見たい』って言うんです。一つひとつ手にとって、『クール!』とつぶやいては、写真を撮ったり(笑)。秋葉原にも必ず行きますよ。電気店の外に並んでいる携帯電話を飽きもせず見ていますね」(グーグル広報の斉藤香氏)。
世界最大の検索エンジン会社を築いた2人にとっても、日本の携帯電話はかくも魅力的であるようだ。「彼ら曰く『日本製の携帯電話は、デザイン、機能ともに別格だ』と。他国と比較して、携帯電話は日本人にとって非常に大事なものであるようだ、と言いますね」(同)。
パソコン向けロボット型自動検索技術を応用し差異化を図る
電気通信事業者協会の調べによると、日本国内の携帯電話契約数は2005年10月末時点で累計8936万5200件に達した。そのうちiモード、EZweb、Vodafone Live!などのIP接続契約件数は、7747万4300件である。表からも分かるように、携帯電話でネットにアクセスする利用者の数は、パソコンを使ってアクセスする利用者の数と拮抗している。携帯電話だけを使うネットユーザーもまだまだたくさん存在する。
2003年9月 | 2004年9月 | 2005年9月 |
|
| 携帯電話による利用者数 | 4574 | 5015 | 5164 |
| パソコンによる利用者数 | 4746 | 4962 | 5167 |
| 重複での利用者数 | 2774 | 3176 | 3405 |
日本の携帯電話市場は、グーグルにとっても、非常に魅力的な市場の一つである。
同社は2005年6月17日、携帯電話向けに作られたWebサイトを携帯電話から検索できるサービスのベータ版を開始した。iモード、EZweb、Vodafone Live!ともに、ほぼ同様の機能が利用できる。携帯電話向け検索サービスではヤフーとMSNが先行していた。これに対しグーグルは、パソコン向けで培ったロボット型自動検索技術を携帯電話向けサービスに応用することで差異化を図る。
あるネット広告会社の営業担当者は「パソコン向け検索で精度の高さを誇るグーグルだけあって、検索結果の質が高い」と同社のサービスを高く評価する。日経新聞がまとめた「主な検索サイトの比較」でも、グーグルの検索エンジンの精度は最も高く評価されている(日本経済新聞8月25日朝刊)。
グーグルの村上社長はこう語る。「諸外国と比べ日本では、携帯電話からインターネットにアクセスする利用者の数が非常に多い。携帯電話向けのWebサイトも急増している。非常に重要な市場であり、対応するサービスを早急に出すことが課題でした」。
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