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ガンダムの二つのコアユーザーを狙え

2006年3月6日

(柏崎 吉一=フリーライター)

「『機動戦士ガンダム』、『機動戦士Zガンダム』を見て育った従来からのファンを満足させ続ける一方で、ティーンエイジャーを『機動戦士ガンダム SEED DESTINY』のファンとして取り込んでいく。これがガンダムビジネスの両輪」。メディア部 プロデューサー第一チームの岡崎聖マネージャーはこう語る。バンダイは、この「二つのコアターゲット」(岡崎氏)に対して、ガンダム製品をどのように訴求していくのか。

若いファンを取り込むため「あらゆるものを出す」

2002年10月から1年間、テレビ放映された「機動戦士ガンダム SEED」(以下ガンダムSEED)は、登場人物などをすべて新しく設定し直した新シリーズである。1979年に放映された「起動戦士ガンダム」(以下、ファーストガンダム)や、その流れを汲む直系シリーズ「機動戦士Zガンダム(Zガンダム)」などとは別のシリーズだ。「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」(以下、ガンダムSD。2004年10月放映開始)は、ガンダムSEEDの続編である。

ガンダムSEEDおよびガンダムSDのファンの中心はティーンエイジャー。岡崎マネージャーは、彼らに訴求するためには、「放映済みの作品を、可能な限り何度も見てもらうことが重要だ」と語る。

このため、バンダイはインターネットを使った映像配信に取り組んでいる。NTTフレッツ契約者に対して、2003年からガンダムSEEDを、2004年からはガンダムSDを無料配信している(関連サイト)。加えて2006年2月からは、ファーストガンダム全43話の無料配信もスタートした。岡崎氏は「昨今では小学生もパソコンを使い慣れているので、ネット配信は効果がある」と話す。

有料のサービスも並行して進めている。バンダイのグループ会社であるバンダイチャンネルは、過去にテレビで放映した作品や劇場公開作品を原則有料でネット配信している(関連情報)

もちろん訴求する手立ては映像の配信だけではない。小学生のファンを獲得するため、子供向けのプラモデルは、価格を低く設定している。「例えば、ガンダムSEED関連のプラモデルは小学生でも手が届く300円からの価格帯に設定した」(岡崎氏)。「マスターグレード」や「パーフェクトグレード」などが数千円〜1万円以上するのとは対照的だ。

プラモデル以外にも、トーイ、アパレル製品、食玩、登場人物を模したフィギュアを製品化してラインナップを充実させている。2005年11月には、年末商戦を意識して、ガンダムSDのキャラクターが登場するプレイステーション2用のゲームをリリースした。

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