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ガンダムの“大人”への展開〜ガンプラが気付かせた可能性

2006年2月27日

(柏崎 吉一=フリーライター)

バンダイが持つキャラクター製品で最も高い売り上げを誇るのは、なんと言っても「機動戦士ガンダム」シリーズだ。2005年10月までテレビ放映していた「機動戦士ガンダム SEED DESTINY(以下、ガンダムSD)」が子供たちの間で人気を博したのはもちろんのこと。1979年に放映された「機動戦士ガンダム(以下、ファーストガンダム)」が、当時は少年だった“大人”のファンの心をつかんでいまだに離さない。

バンダイがガンダム製品を“大人”向けに展開し始めるきっかけになったのは、ガンダムに登場するキャラクターをかたどったプラモデル「ガンプラ」だった。当時ティーンエイジャーだったファンの心をつかみ、大きなブームとなった。その後、今日に至るまでバンダイは、「長く」、「深く」、「広く」を柱とするマーケティング戦略を展開し、その継続・拡大を図ってきた。

“ガンプラブーム”で気付いた、ガンダムの魅力

2005年3月期(2004年4月1日〜2005年3月31日)のガンダム関連製品の売り上げは251億円(バンダイ単体)。同社のキャラクター製品の中でダントツの規模を誇る。ちなみに、2位の戦隊シリーズ関連製品は116億円である。ガンプラの国内累計販売数は、2006年2月までに約3億7000万個に達した。

バンダイが、1979年にテレビ放映したファーストガンダムをモチーフにガンプラを製品化したのは、番組の放送終了後のことだった。ファーストガンダムの放映中、バンダイは番組のスポンサーでもライセンシーでもなく、関連製品を作っていたわけでもなかった。他の会社が諸権利を持っていたからだ。放送終了後に商品化権を獲得してビジネスを立ち上げるというのは、玩具業界では非常に珍しいことだったという。

この“奇策”は見事に成功した。ガンプラは、中高生を中心に人気を博し、ホビー業界で史上空前のブーム、“ガンプラブーム”を呼んだ。

現在、ガンダム関連製品すべての開発を束ねるメディア部 プロデューサー第一チームの岡崎聖マネージャーによると、「このガンプラブームでバンダイは、(ガンダムが)子供だけではなく、中高生や大人にも受ける、力を持ったキャラクターであることに気が付いた」という。ここから、ガンダムの“大人”向けの展開が始まった。

next: 長く、深く、広く展開する…

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