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市場の低迷にあらがい増収を続ける

2006年2月10日

(柏崎 吉一=フリーライター)

玩具大手、バンダイの業績が堅調だ。連結業績を見ると、2000年度に2170億円だった売上高は、右肩上がりに伸び、2004年度には2699億円に増加した。営業利益は、2004年度こそ前年度の実績を下回ったものの、営業利益率9%を維持している(表)。

他の大手2社と比べても、その堅調ぶりが目立つ。2000年度〜2004年度の売上高伸び率は3社の中で最高(表参照)の24%増。営業利益率は9〜10%で、最も高位で安定している。

玩具市場は、右肩下がりの市場だ。内閣府が発行する「平成16年版 少子化社会白書」によると、玩具関連製品の市場規模は、2000年度の9326億円をピークに低下し、2003年度は7834億円となった。この間に、16%縮小したことになる。玩具小売大手・日本トイザらスの1店舗あたりの玩具売り上げも、2001年度の3億3600万円をピークに下降に転じた。2004年度の実績は2億8500万円である(玩具の売上高を期末の店舗数で除した)。

玩具市場縮小の現実と、プレーヤー合従連衡の動き

玩具市場が縮小している要因としては、ヒット商品が増えない、景気低迷による個人消費の伸び悩み、少子化の進行が挙げられる。先の「平成16年版 少子化社会白書」は、「子ども関連産業への影響」と特に見出しを立て、「出生率と玩具の売上げの推移をみると、出生率の推移とともに、玩具の売上げも減少している」と指摘している。

玩具メーカー各社は危機感を高めている。過当競争を避けるため、業界再編の動きが顕著だ。

家庭用ゲーム機器、業務用ゲーム機器(アーケード機)、玩具、遊技機。ジャンルを問わず、合従連衡が進む。ゲームソフト・メーカーではスクエアとエニックスが2003年に合併。パチスロなどの遊技機を開発するサミーは、資本参加していたセガと2004年10月に統合した。タカラとトミーも2006年に経営統合する予定だ。不採算事業の売却などを進め、財務体質と商品開発力の強化を図る。もちろんバンダイも、2005年9月にナムコと経営統合に踏み切っている。

next: 強さを支える顧客層の拡大と商品開発力…

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