邦銀は米金融機関への巨額出資で何を得るのか
“Japanese Banks Roaring Up Wall Street”
“The Japanese are back”
9月23日の『THE WALL STREET JOURNAL』にこんな見出しが躍った。
米WSJ紙が報じる「邦銀の姿再び」
名門投資銀行リーマン・ブラザーズが破綻し、世界一の生命保険会社AIGの救済が決まった直後だ。ウォール街を直撃した未曾有の金融危機に、邦銀が再び、姿を現したと伝えた。
思い起こせば80年代のバブル経済花盛りの折、日本企業はカネにあかせてロックフェラー・センターなど米国を象徴する商業ビルを買いあさり、米国人から顰蹙をかったことがあった。だがこのときの顰蹙はお門違いもいいところだった。後から振り返ってみれば、その後、米国の不動産価格が暴落。日本企業は最高値で買った米国不動産を、次々と安値で手放さざるをえなかったという歴史があった。
そんな日本企業が久々にニューヨークにもどってきたというというわけだ。
三菱UFJフィナンシャル・グループがモルガン・スタンレーに最大で20%を出資して筆頭株主に躍り出る。野村ホールディングス(HD)が破綻したリーマン・ブラザーズのアジア部門と欧州、中東部門を買収。三井住友銀行がゴールドマン・サックスに出資する可能性も取りざたされた。その他みずほを含め、日本のメガバンクがこぞって米国の投資銀行への出資や買収に乗り出した。
これをどう評価したらいいのだろうか。
重要なポイントはこうした投資行動を十把ひとからげに評価しても意味がないことを認識することだ。評価はあくまでも個別具体的にしなければならない。米国の経済危機をビジネスチャンスとするのか、80年代と同じようにカネの出し手として一時的に利用されるだけなのか。あくまでも中身次第である。
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