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根拠無く未来を語る大臣

某大臣が京都の財界人を集めて環境問題を議論した。某大臣は「環境立国・日本」の隆々たる将来を自身満々に語ったという。

「2050年には太陽光発電用パネルの変換効率が現在比で40%も高めることができる」 

同じ面積の太陽光発電パネルの発電量が40%も増えるというのだから凄い。環境立国・日本の面目躍如だ。だがこの集まりに出席していたハイテク企業の経営者が某大臣の発言に疑問を呈したという。

「2050年に変換効率を40%高められると断言される根拠はどこにあるのですか? すでに具体的な技術の芽があるということですか?」

すると某大臣が答えた。

「君ねえ、2050年だよ。まだ42年もある。日本の技術水準を考えれば、40年もあれば、そのくらいのことはできるに決まっているじゃないか」

このアバウトな答えにあきれた経営者は隣に座っていた、太陽光発電のパネルを生産している企業の経営者にそっとささやいた。 「あんたのところも発電パネルやっているけれど、40%アップなんてできるの?」 「いやせいぜい20%アップが限度じゃないかな」

その答えを聞いた経営者は再び某大臣に尋ねた。 「彼の会社では20%アップが限度といっていますが、産総研(産業技術総合研究所)などではすでに40%アップを可能にする具体的な技術がすでにあるのですか?」

某大臣が苛立ってきた。

「研究しているのは産総研だけじゃない。あらゆる研究機関でやっている。日本の技術をもってすれば、40年の間にその程度の技術革新はまちがいなくできるんだよ」

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