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ここまで上がれば原油離れが起こる

WTIの先物価格は1バレル147ドルの最高値をつけた後、129ドルまで下落し、現在は130ドル台で推移している。中国やインドなどアジア諸国の需要増で需給がタイトだといわれているが、1バレル100ドル超はオーバーシュートだ。

大手石油会社のトップは原油が他のエネルギーと競争できるのは「70ドルが限界」と話していた。また手堅い予測で知られるあるエコノミストも「100ドルは行き過ぎ」と言う。

米国の投資銀行ゴールドマン・サックスがそのレポートで「1バレル200ドル」と煽ったことから原油市場は一気に強気に傾いたが、原油がここまで値上がりすればものすごい勢いで原油離れが起こるだろう。東京で目に見えてクルマが減っている。夜の首都高はガラガラだ。日本ではあらゆる業種、業態で石油離れが起こり始めた。中国、インドの石油大量消費も価格次第に違いない。

行き過ぎた原油高騰も、そろそろ収束に向かうのではないだろうか。

ただし、安い石油の時代は終わった。中国、インドなどアジアの需要増加はこれからもやむことがない。

1バレル70〜90ドルなら納得の範囲という時代になってしまった。

財部 誠一(たからべ・せいいち)

1980年、慶應義塾大学を卒業し野村證券入社。出版社勤務を経て、1986年からフリーランスジャーナリスト。1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。金融、経済誌に多く寄稿し、気鋭のジャーナリストとして活躍。テレビ朝日系の『サンデープロジェクト』、BS日テレ『財部ビジネス研究所』などに出演。

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