このページの本文へ
ここから本文です

実現するには首相交代か政権交代か

「調査会長の植田和夫東大教授が福田首相にリポートを手渡すセレモニーの映像すらないんですよ。形式的な配慮もない。記者会見も植田会長と太田弘子経済担当大臣だけ。国を挙げてなどという雰囲気がまるでない」

プラザ合意から始まった急激な円高シフトと沸騰した日米貿易摩擦、市場開放要求に、日本が自ら構造改革によって問題解決をはかるという強い意志を、時の首相が身体をはって示したのとは大違いだ。

では内容はどうなのか。

いろいろな批判があるけれど、この今回のリポート自体は良くできている。世界の変化と日本の位置づけがしっかりとできているし、目指すべき方向にも説得力がある。

ただし、正しい現状認識と正しい処方箋を文字にはしたが、それを誰が、どう実現していくのかという点で無力感が漂う。福田首相にはやる気のないことがすでに明らかだ。

首相交代なのか、政権交代なのか。いずれにしても今必要なことは「平成版リポート」そのものではなく、このリポートを実現するリーダーだ。

財部 誠一(たからべ・せいいち)

1980年、慶應義塾大学を卒業し野村證券入社。出版社勤務を経て、1986年からフリーランスジャーナリスト。1995年、経済政策シンクタンク「ハーベイロード・ジャパン」設立。金融、経済誌に多く寄稿し、気鋭のジャーナリストとして活躍。テレビ朝日系の『サンデープロジェクト』、BS日テレ『財部ビジネス研究所』などに出演。

(全 3 ページ中 3 ページ目を表示)

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る