メルマガやMLの悪用被害、受信者は知らせてくれない
(須藤 慎一=ライター)
メルマガ送信サービスや、メーリングリストを“拝借”して迷惑メールを送信する手口が復活している。しかし、サービス提供会社や、一般企業の管理者は被害に気が付かない。
迷惑メールフィルターは、迷惑メールを送った送信設備(IPアドレスや送信システムの特徴)を記録する。同じ設備から他の人が送ったメールも迷惑メール扱いする傾向がある。
気が付かないままでいると、「迷惑メールフィルターに引っかかって、相手にメールが読まれない」事態に陥る。しかも、こうなるまでだれも知らせてくれない。
メルマガ送信サービス、MLを悪用する手口が復活
ここ1カ月のうち筆者に届いた日本語の迷惑メールの中に、メールマガジン(メルマガ)の送信サービスやメーリングリスト(ML)を悪用したと思われるものを10件ほど見つけた。
短時間に大量のメールを配信するには、それなりの設備とノウハウが必要である。これらを代行するのがメルマガ送信サービスである。契約者がネットで文面と宛先のメールアドレスを提供すると、サービス会社が送信を代行してくれる。
大企業から小規模なNPO団体まで、多くの企業や団体が利用している。メールの“送信力”があるだけに、迷惑メール業者がメルマガ送信サービスを悪用しようとすることもある。送信力「その1」は、前述のように大量のメールを短時間に送信する設備を持つことだ。
送信力「その2」は、「迷惑メール扱いされにくい」という点だ。日常的に“まともな”メールを送信していると、迷惑メールフィルターは優良な設備という評価を与える。こうした設備から送信すれば、迷惑メールフィルターに遮断されることなく受信フォルダーに届くと迷惑メール業者は考えるのだ。
メルマガ送信サービス会社も対策を強化してきた。契約時の審査を厳しくしたり、場合によっては文面のチェックも行う。
MLを悪用する迷惑メール送信の手口は、以下のようなものだ。ML参加者のメールアドレス一覧に、設定できる限りの数のメールアドレスを登録してから、迷惑メールを投稿する(MLに配信を行わせる)。再びメールアドレス一覧に別のメールアドレスを登録して…という手順を繰り返して、メールアドレスの登録数の制限を潜り抜けて大量のメールを送信させる。
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