オンライン取引時には頻繁にパスワードを変更する(16.6%)
(須藤 慎一=ライター)
セキュリティ会社のトレンドマイクロは、2008年9月1日、「オンライン取引時の個人情報漏洩(ろうえい)対策」の調査結果を発表した。
一般のネット利用者の多くがセキュリティ対策の重要性を理解しているが、実践には結びついていない実態が明らかになった。パスワードの頻繁な変更が有効だと考える人は84.1%もいるが、実践者は16.6%だけといった具合だ。
セキュリティ対策を「やらない」のではなく「やれない」のだ。手軽なツールを提供しないかぎり、実践率はなかなか上がりそうもない。
インターネット利用者の88%がオンライン取引を実施
トレンドマイクロの調査によると、回答者の88%がインターネットなどでのオンライン取引(ネット取引)を行っている。しかも、多くの人が1年前に比べて取引の頻度が増えたと回答した。増加した取引は、「ショッピング」が47.6%、「ネットバンキング」が43.6%、「オークション」が35.2%、「トレーディング」は32.4%だった。
この調査は、18歳以上のインターネット利用者にネットアンケートの方式で実施し、1032名の有効回答を得たもの。ネットを比較的よく使う人に聞いた調査である。これらの人たちは、ますますネットで取引する傾向を強めているようだ。
ネット取引を行う際の不安を尋ねたところ、1位は「クレジットカード番号や口座情報の入力」(71.4%)、2位は「取引先が信用できる相手かどうか不安」(69.6%)、3位は「ネットカフェなどに置かれた共用のパソコンでの取引」(64.7%)、4位は「喫茶店や空港など、公共の場のワイヤレスネットワーク」(47.5%)、5位は「注文した品物がきちんと届くか不安」(45.8%)、6位は「きちんと入金できているかどうか不安(未入金や二重引き落とし)」(38.3%)だった。
不安感はふたつに分類できる。ひとつ目は「取引の相手が信用できるか」という不安。4位と5位は、まさにそれだ。1位の「クレジットカード番号の入力の不安」も、通販会社による漏洩などの不安を含んでいるだろう。
ふたつ目は、「パソコンやネットワークから情報を盗まれる」ことへの不安である。個人情報を盗むウイルス、フィッシングサイト、無線LANの盗聴などの不安を表している。以降は、こちらの分野についてのみ質問している。
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