「迷惑メール報告」ボタンには“ご利益”がある
(須藤 慎一=ライター)
「迷惑メール報告」ボタンの付いたWebメールやメールソフトが増えている。迷惑メールフォルダーに移動する際に、そのアドレスを迷惑メールフィルター会社に「報告」する機能が付いているのだ。
迷惑メールフィルター会社は、それらの報告を利用して、分単位の短時間でフィルターを改良する。みんなが報告するとフィルターの精度が一段と上がる。
プロバイダーのBIGLOBEが7月から提供を始めた「BIGLOBEメールバー」は、まさにそのためのものだ。普及の予感がするサービスである。
Gmailの迷惑メールの判定制度が高い理由
Googleの提供する無料メール「Gmail」は、試験サービスが始まった当初から、「迷惑メールフィルターの精度が高い」ことが評判だった。性能のよい迷惑メールフィルター技術を採用したのは間違いない。それ以上に効果を上げたのは、利用者による迷惑メール評価システムだと筆者は考えている。
具体的には、Gmailのメニューの目立つ場所にある「迷惑メールを報告」ボタンのことだ。一見すると、フィルターされずに受信フォルダーに届いた迷惑メールを、迷惑メールフォルダーに移動するために使うボタンである。
しかし、ボタンには「報告」と書いてあるので、単なる移動ボタンではない。多くの人が迷惑メールだと“報告”すると、Gmailはその種のメールを迷惑メールと判断する。報告をしなかった人についても、以降はその種のメールを迷惑メールフォルダーに入れているのである。利用者が迷惑メールフィルターを“鍛えて”くれる仕組みを作って、Gmailは高精度な迷惑メールフィルターを構築したと言えるだろう。
Gmailの利用者は、多くがWebメールの方式で利用している。利用者が報告ボタンを押すと、Gmailのサーバは迷惑メールの情報を即時に受け取ることができる。Webメールならではの仕組みである。
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