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個人情報漏洩のすべてを賠償したら総額2.2兆円

2008年6月9日

(須藤 慎一=ライター)

個人情報漏洩の事故・事件を起こして、損害賠償することになったら「いくらにつく」のだろうか?

日本ネットワークセキュリティ協会は、2008年5月19日、「2007年度情報セキュリティインシデントに関する調査報告書(速報版)」で推計額を発表した。

2007年度に報道された個人情報の漏洩トラブルすべてを賠償すると、総額は2.2兆円、トラブル1件あたり平均27.9億円になるという。

ビジネスパーソンは、企業人と個人の両方の立場がある。「会社はそんなに払えない、つぶれてしまう」と会社寄りに考える人も、繰り返し漏洩の被害者になったら、「企業にお灸を据えた方がいい」と考え始めるだろう。

4人に1人が、個人情報漏洩の被害に遭っている

企業や役所が個人情報を漏洩する事件・事故が絶えない。「個人情報を漏洩しても、たいしたことにはならない」と考えている可能性もある。

そんな甘えを持つ経営者や役職者に見せてドキッとさせるのが、この報告書の目的の一つだ(昨年度の推計は過去記事を参照)。

衝撃的な数字から見ていこう。この報告書が推計の対象としているのは、2007年度に新聞やインターネットのニュースで報道された個人情報の漏洩事故・事件で、合計864件である。漏洩した個人数は、合計で3053万1004人に上る。この数字は、日本の人口の23.9%に相当する。おおざっぱに言うと、4人に1人が個人情報漏洩の被害に遭ったわけだ。個人情報の漏洩は特別な出来事ではなく、身近な問題になっている。

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