336Kバイトもある迷惑メールが届いた〜大容量が今後の主流?
(須藤 慎一=ライター)
先日、筆者に336Kバイトもの大容量の迷惑メールが2通届いた。内容は、海賊版ソフトの販売広告を画像化した迷惑メールであった。
「短時間に大量送信するために、迷惑メールを小サイズ化する」という迷惑メール業者の定石が変わりつつあるのかもしれない。迷惑メールの件数増加だけでも頭痛の種なのに、容量(バイト数)まで増大しては、メールの効用をつぶすほどの危機である。
容量の増大が顕著になると、プロバイダやメールソフトのメールボックスは、迷惑メールを一時保管するだけでパンクしてしまう。
画像化とランダム化を組み合わせてフィルター通過をねらう
筆者に届いた336Kバイトの大容量迷惑メールは、画像による迷惑メールであった。2007年12月14日付のHTMLメールで、画像2点と文章が付いた英語表記のものだ。ほぼ同じ内容のものが、筆者が持つ2つのメールアドレスそれぞれに届いていた。
これらのメールは、添付ファイルの指定に誤りがあった。筆者が日常的に使っているメールソフトはマイクロソフト「Outlook2007」、Googleのフリーメール「Gmail」である。Outlook2007では画像を見ることができず、文章しか見ることができなかった。Gmailでは文章と1つの画像だけ表示することができた。タグの指定の誤りは、1)迷惑メール送信者のミス、2)特定のメールソフトのセキュリティホールをねらう意図的な試み、の2通りの可能性があるが、どちらかは不明だ。
文章は、小説から引用したと思われる内容で、画像とは無関係のものだった。画像だけのメールよりも、文章付きのメールの方が迷惑メールフィルターに遮断されにくいので、当たりさわりのない文章を組み込んだのだろう。
図は、表示できた画像である。「OEM software」というのは海賊版ソフトウエアを指す隠語である。モザイクをかけた部分に販売サイトのURLが書いてある。アクセスしたところサイトは存在した(2007年12月26日現在)。

画像の中のあちこちにゴミのような点が写っているのは、迷惑メール業者が意図的に追加したノイズである。異なる場所にノイズを入れると、画像ファイルのデータの並びやファイルのバイト数を変えることができる。これも、迷惑メールフィルターに検出されることを避ける典型的な手口だ。
同種の大容量の迷惑メールが筆者に届いているか検索したところ、2007年10月に1通だけ届いていた。件名をハングルで表記したものだった。今回のものとは別の業者が送ったもののようだ。
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