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ウイルス対策ソフトの「検出力」って分かっていますか?

(須藤 慎一=ライター)

パソコンに「ウイルス対策ソフトを装備するのは当然」という考え方が市場に浸透して10年たった。それでは、「どういう」対策ソフトを導入するのが正しい選択だろうか?

われわれが買うのは「安全を保つ機能」である。ウイルスなどの不適切な“モノ”の検出率が高い製品ほど好ましい。しかし、検出率はほとんど公開されてこなかった。

今回、「日経パソコン PConline」が、「ウイルス対策ソフトの実力診断」という記事(原著は、「日経パソコン」誌 2007/11/12号)で、日本のパソコン利用環境で検出率を測定したデータを明らかにした。データそのものが、かなり興味深い。

検出力の調査は、個人や企業が対策ソフトを選ぶ際の、購買行動を変える可能性がある。

ウイルス対策ソフトの「検出力」は、意外と差がある

現在のウイルス対策ソフト(以降は対策ソフトと略称する)は、ファイアウォール、迷惑メールフィルター、アダルトサイトフィルターなど多機能な製品が主流である。そこで、ウイルス対策ソフトとは呼ばず、「総合セキュリティソフト」を名乗るメーカーもある。機能の追加は、製品を顧客にアピールする際に非常に分かりやすい。ソフトウエア商品のマーケティング戦略ではよくある手法だ。

とはいえ、対策ソフトの基本は、ウイルスやアドウエアなど悪意のあるプログラム類を感染する前に検出して削除したり、感染後に復旧する能力である。機能が多い製品を好むタイプの人でも、「検出力」が大きく劣れば検討対象から外すだろう(以降、「ウイルス」は、アドウエア、マルウエアなどを含む。「検出力」には削除率や復旧率も含む)。

ウイルス対策ソフトの実力診断」は、日本の消費者市場でシェアの高い対策ソフトの「商品」と「無料版」の8製品を取り上げ、日本固有のウイルスも含んだ検出力の比較を行った。詳細はサイトか雑誌を読んでいただくとして、概略を紹介しよう。

世界的にウイルス収集をしている団体が公開している「ワイルドリスト」の検出力を比較したところ、検出力100%が5製品、99.8%が2製品、97.7%が1製品だった。

日本固有のウイルスを含む独自サンプル2パターンの検出力は、独自サンプル1については、最高の製品は100%、最低の製品は87.6%だった。独自サンプル2では、最高97.8%、最低89.8%であった。独自サンプル1、2で最低スコアを取ったのは同一の製品であった。

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