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学生の研究と称したアンケート依頼メールで情報を盗む手口

2007年12月10日

(須藤 慎一=ライター)

大手出版社「講談社」が11月28日、お詫びを公表した。慶應義塾大学の学生のふりをしてマンガに関するアンケートのメールを送付した社員がいた。この社員は、ネットを通じたマンガ販売に関する情報を収集する意図があったという。

海外では、大学生をかたって、不正侵入の情報を得る手口が知られている。「卒業研究のために、企業のシステム構成やセキュリティ対策などを教えてほしい」というメールを送るのだ。

「学生の研究に協力してあげたい」と思う好意を悪用する行為は許すことができない。悪意を隠した依頼かどうかを見破るにはどうしたらよいのだろうか。

Excelのプロパティから講談社社員の仕業と発覚

講談社の発表によると、コミック担当の社員は11月2日〜19日に、マンガ関係のブログを主宰している156名にアンケートメールを送付した。「慶應義塾大学総合政策学部」の学生を名乗って、Gmailのメールアドレスを使った。

報道やアンケートを受信した人のサイトの情報を総合すると、アンケートはExcelの添付ファイルになっており、文書プロパティの会社情報欄が「講談社情報システム部」になっていた。不審を感じた人が同社に確認して発覚したという。

協力を依頼するメールの本文は、「大学でWebマーケティングを学んでいる。コミックのインターネットによる販売促進効果の講義レポートを提出したい。協力してもらえないか」という趣旨だったという。このようなメールをもらったとき、あなたはどう対応するだろうか?

大学のころの自分が「遊び過ぎ」、「勉強を頑張った」のいずれであっても、企業に積極的にアプローチする学生の熱意を好ましく感るだろう。可能であれば協力してあげようという気になるものだ。

意欲のある学生の獲得に苦労する昨今、将来の採用につながるチャンスと考えて、「協力するように」と人事部がお墨つきを出す企業もあるだろう。

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