「迷惑メール送信の在宅バイトは月収115万円」独企業の調査結果
(須藤 慎一=ライター)
メールアドレス収集、迷惑メール送信、DDoS攻撃などを請け負う人物や企業がいることは周知の事実。だが、彼らがいくらの対価を得ているかは不明だった。今回、これら悪徳ビジネスの“実勢価格”をG DATA Software社が調べ、10月に発表した。
調査によると、迷惑メールを送信するためにメールアドレスを購入すると、1アドレス0.0016円。迷惑メール送信を依頼すると、1通当たり0.0029円である。
これほど単価が安いのに、業者はボロ儲けしている。「副業として迷惑メールを送信する」個人の場合、1カ月に20件の契約を受注するだけで月収115万円を得られるという。
ネットの悪徳行為が減らないわけである。
単価は安いが、数で稼ぐ
調査を行ったG DATA Software社は、世界の主要国でウイルス対策ソフトなどを販売するセキュリティ会社である。本社はドイツ。同社のウイルス研究所が、「ネット犯罪者が請求するサービスの代金」について調べた。
標準的な価格をいくつか紹介しよう。調査結果はユーロ表示なので、円に換算している(1ユーロ=164.39円で計算し、結果を丸めている)。
2000万通の迷惑メールの送信費用は5万7500円(0.0029円/通)、1000万通のメールアドレスを購入すると1万6400円(0.0016円/アドレス)である。単価の安さに筆者は驚いた。
安いのは、迷惑メールだけではない。“お買い得品”のクレジットカード情報は、カード1枚当たり493円で販売しているという。利用限度額の低いカードや、カード情報を盗んでから日数のたったものであろう。
複数のパソコンなどから、特定のサーバーやネットワークに集中的にアクセスして、事実上動作を止めてしまうDDoS攻撃(用語解説)の場合、本当に威力のある攻撃ができるかを示すために、「最初の10分間は無料」で提供する業者があるという。
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