迷惑メール対策の規格外れメルアド、迷惑なのに生き延びる
(須藤 慎一=ライター)
ケータイから届いたメールに対して、パソコンから返信できないことがある。パソコンのメールソフトが「メールアドレスが不正」というエラーを出して返信できない。「返信がダメなら…」と、新規作成でメールアドレスを手入力しても送信できない。
ところが、Webのフリーメールやケータイから送信すると、問題なく送ることができる。パソコンで、別のメールソフトを使うと送信できる。なのに、メールソフトやウイルス対策ソフトをバージョンアップしたら送れなくなる、という不思議な現象にも遭遇する。
たいていの場合、ケータイ利用者が「規格外れ」のメールアドレスを使っているのが原因だ。こんなトラブルに遭遇したらメールアドレスをよく見てほしい。「@」の直前にピリオド「.」があったり、途中に2個以上のピリオドが連続している「..」メールアドレスではないだろうか?
規格外れなのに、一部の携帯電話会社ではOK
インターネットの技術的な仕様とマナーの一部については、標準化団体が規格をRFC(用語解説)として定めている。メールアドレスの「@」より前の部分で使うことができる文字は、1バイト文字の英字(a〜z)と数字(0〜9)と「-」「.」「_」である。
記号の使い方には制限があり、例えば、メールアドレスの「@」の直前に「.」を使ったり、場所にかかわらず「.」を2つ以上連続して使うのは規格に外れた行為としている。
インターネットとやり取りできるメールを携帯電話会社が始めた際に、一部の携帯電会社が規格外れのメールアドレスを取得できるようにしてしまった。規格外れのメールアドレスを使っていても、同じ携帯電話会社を使う利用者同士のメールのやり取りには問題がない。しかし外部にはトラブルをまき散らす。当然、携帯電話会社にはクレームが寄せられたはずだ。だが、いまだに規格外れを許しているということは、意図的な逸脱なのかもしれない。
規格外れのケータイメルアドからメールを受け取ったとき、パソコン側は、環境によってトラブルが出たり出なかったりする。メールアドレスを厳密にチェックするメールソフトや、迷惑メールの送受信を防ぐ機能を持つウイルス対策ソフトを使っているとトラブルが顕在化する。
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