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懸賞とプロフで個人情報が盗まれ、架空請求メールが届く

2007年5月21日

(須藤 慎一=ライター)

国民生活センターは4月17日に「詳細な個人情報を掲載した携帯メールにご注意!」という注意喚起を行なった。携帯電話に届いた架空請求のメールには、詳細で正しい個人情報の記載があったという。あらかじめ氏名や住所、電話番号などの個人情報を入手したうえで不当な請求メールを送った者がいるのだ。

総務省の中国総合通信局も4月16日に、似た内容の注意喚起を行っている。個人情報を記入したうえで「支払いがなければ裁判を起こす」という脅迫的なメールの例を紹介している。

架空請求を行う悪人は、事前に個人情報を集めたうえで事に及ぶようになってきた。請求メールの中に住所や電話番号などの個人情報を記入することで、「契約していたのかもしれない」と誤解する人を増やせる。「個人情報を知っているから、もっと強力な取り立てもできるぞ」という暗黙の脅しにもなる。

ネットで個人情報を“自己申告”させる

架空請求を行う悪人が個人情報を得る手段として、筆者が怪しいとにらんでいるのが、ネットで応募できる懸賞と、自己紹介サイト「プロフ(prof)」である。我々をだまして個人情報を記入させて、手間をかけずに個人情報のデータベースを構築している疑いがある。

悪人が個人情報を得る手段はいろいろある。卒業生名簿や学会名簿のように大量に制作する印刷物の名簿が、転売や廃品回収などのルートで悪人の手に渡る。ただし悪人にとって、再入力の必要がある紙のデータはあまり魅力的ではない。

ウイルス感染者のパソコンから住所録などが漏洩することがある。個人的、あるいは仕事で入手した個人データを、小遣い稼ぎのために販売する一般人もいる。悪人側は常時これらのデータを集めている。

ただしこれらの方法も、悪人にとっては欠点がある。入手したデータにどのような個人情報が含まれているかを確認して、自分のデータベースの項目に合わせてデータを加工する手間がかかるからだ。手間をかける価値があるデータでない限り割に合わない。

比較的少額の詐欺を行う悪人は、手間とコストを抑えて大量の個人情報を得る方法を望む。それがネットなのだ。個人情報の持ち主に自主的に入力してもらえば、データ整理の手間もかからない。

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