メールはすぐには届かない 到着時間に保証はない
(須藤 慎一=ライター)
パソコンのメールソフトや携帯電話の「送信完了」の表示を、相手にメールが届いたことだと誤解する人が増えている。ここ2〜3年の間にパソコンや携帯電話でメールを使い始めた人に多く見られる現象だ。
メール到着までに時間がかかると、プロバイダや携帯電話会社(以降は通信会社)にクレームが入る。数時間の配送遅れが出ると、新聞やテレビが報道することもある。いまや、メールは短時間で届くものであり、到着遅れは許されない時代というわけだ。
ただしメールの遅れは、自分が契約している通信会社の責任とは限らない。メールは、送信者が加入する通信会社と受信者が加入する通信会社が連携して処理する。どちらか一方でトラブルを生じると、メール到着が遅れる。正常な側の通信会社は、責任がないにもかかわらずクレームを受ける。
“とばっちり”クレーム防止のためか、自社のメールサービスの動作状況をサイトで示す通信会社が増えてきた。NTTドコモは2006年12月20日に「iモードメール送信状況」を開始した。iモードや他社携帯電話・PHS、プロバイダに向けたメールについて状況を確認できる。
20年近く前のインターネットメールは、届くまでに数時間から2日ほどかかった。到着時間の予想もつかなかったことを思えば、現在のメール到着のスピードには隔世の感がある。通信会社の努力の成果だ。
しかし、メール到着が遅れることがあるのも現実である。メールが届くのにかかる時間はどれぐらいを想定するべきなのだろうか。
素早く届くことを前提としたメールサービスが急増
面談に遅刻することが確実な状況に陥った。電車内だったので、遅れるお詫びと到着予定時刻を携帯電話のメールで連絡したことがある。メールの配送が遅れていて、自分の方がメールより先に到着してしまいバツの悪い思いをした。電車をいったん降りてでも、携帯電話で音声の連絡を入れる方が、マナーにもかなうし確実だと再認識したものだ。
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