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暗証番号はロッカーに聞きました…スキミング犯が自供

2006年12月18日

(須藤 慎一=ライター)

ゴルフ場に来場した顧客のキャッシュカードを磁気的にコピーして、ATMから現金を引き出したスキミング犯に地裁判決が出た。主犯格に懲役13年、実行犯に懲役11年という厳しい判決だった(関連記事)。

一連の報道によると、被害の出たゴルフ場は、自分で暗証番号をセットする脱衣ロッカーを採用していた。スキミング犯の共犯者だったゴルフ場の支配人(公判中に病死)は、ロッカーの管理機能を悪用して、暗証番号の一覧表を出力してスキミング実行犯に伝えていた。やすやすとロッカーを開けた実行犯は、銀行のキャッシュカードなどを磁気的にコピーした。そして、カードを盗むことなく、元の場所に戻して立ち去った。

犯人グループは、後日、磁気情報を複製した偽造キャッシュカードを作って、銀行などのATMからお金を引き出した。その際、キャッシュカードの暗証番号を推測する必要はなかったという。多くの被害者が、キャッシュカードと同じ暗証番号をロッカーにセットしていたからだ。被害額の合計は1億円を越え、大きな社会問題になった。

別のゴルフ場では、ロッカーの暗証番号を入力するテンキー部分を、ビデオカメラで盗撮する手口のスキミング事件が発覚している。

機械やWebサイトの後ろに犯罪者がいる

最近は、暗証番号を打ち込む機器が増えている。ゴルフ場以外でも、同じ手口に引っかかる可能性のある機会は多い。日帰り温泉の脱衣ロッカー、暗証番号方式のコインロッカー、携帯電話のコイン充電器など、身の回りにたくさんある。たいていの場合、設置者は暗証番号を読み取ることができる。ロッカーは悪事を働かないが、後ろにいる設置者は悪人かもしれないという危機意識が必要だ。

同じことがWebサイトや携帯電話サイトにも当てはまる。インターネットバンキングで使うパスワードと同じものを、他のサイトでも使っていないだろうか?

有料無料にかかわらず、会員向けサイトではパスワードを入力することが多い。Web掲示板では、自分の投稿内容を後で編集したり削除するためにパスワードの入力を求めることがある。Webメール、SNS、ブログ、ポイントのたまるアンケートなども同じだ。いずれも、サイト管理者がパスワードを読み取ることができるかもしれない。

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