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メルアド・住所・氏名・電話番号、守るべき個人情報はどれ?

2006年11月13日

(須藤 慎一=ライター)

住所・氏名や銀行の口座番号の代用としてメールアドレスを使うサービスが登場している。個人情報を明かすことに抵抗を感じる生活者の琴線に触れる“安心サービス”として普及するかもしれない。

「個人情報を明かしても大丈夫なのか」と不安に感じる最たるものが、ネットオークションでの個人間取引や、評判を判断しづらいインターネット通販だろう。個人情報の不正利用や詐欺を目論む相手ではないと事前に分からない以上、見ず知らずの相手に自分の住所・氏名や電話番号を知られるのは避けたいものだ。

そんな不安を解消するサービスを、宅配サービスをてがけるピー・アールが11月6日に開始した。メールアドレスだけで荷物の送り受けができる「DD便」である(関連情報)

まず発送人が、発送人と受取人のメールアドレスをDD便に伝える。DD便は発送人と受取人に個別にメールを送り、Webサイトで住所・氏名などを記入するように求める。この手順を踏むことで、発送人・受取人はお互いのメールアドレス以外の個人情報を知ることなく荷物を授受できる。

DD便は、ソフト開発などを手がけるガリレオが取得したビジネス特許の実施例の一つである(関連記事)。ガリレオによると、花のギフトの配送や、インターネットで注文を受け付けるデジカメプリントの配送などに用途に拡大していく予定だという。

送り手が管理すべき情報が減り、一挙両得

銀行振込でも、個人情報を守る仕組みが登場している。イーバンク銀行のメール送金サービス「メルマネ」では、受取人が送金人にメールアドレスと氏名を明かすだけでお金のやりとりができる。送金人は、銀行名・支店名・口座種別・口座番号を知る必要も、入力する必要もない。

送金人が送金処理を行うと、イーバンク銀行が受取人にメールを送る。受取人は、受け取りに利用する銀行名などをその時点でWeb画面に入力する(イーバンク銀行の預金者がメールアドレスを登録しておいた場合は、自動的に口座に入金される)。

DD便、メルマネのいずれも、個人情報を明かさないという“後ろ向き”な用途のほかに、省力化という目的が隠されている。これらのサービスを利用すると、荷物やお金の送り手側が管理しなければいけない情報が大幅に減るのである。送り手は、省力化ができるし間違いも減る。受け手は個人情報が保護される。こうした一挙両得のサービスに仕立てられているからこそ普及しそうな予感がするのだ。

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