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迷惑メール業者は、具体的には東南アジアや中東、南米、東欧など国のパソコンにボットを感染させて、迷惑メール送信役に仕立てることが多い。これらの国は迷惑メール対策が遅れていて、摘発や送信停止に至るまでに時間がかかるからである。日本は、法もプロバイダの対処も厳しい方だ。しかし、「海外の迷惑メール業者にとっては中国・台湾と日本の区別がつかないために日本のパソコンも餌食になっている」とする説がある。

ボットに感染すると、友人知人に迷惑をかける

ボットに感染すると迷惑メールを大量に送信するほか、友人・知人に大きな迷惑をかける。多くのボットは、メールソフトのアドレス帳や、Excelなどのファイルを検索し、これらに含まれるメールアドレスをかき集めて、迷惑メール業者に送信するのだ。一人がボットに感染すると、その人の知り合いに届く迷惑メールが増加するのである。

迷惑メールフィルタをくぐり抜ける巧妙な手段としても使われる。迷惑メールの中には、送信者のメールアドレスが実在の知り合いのものということがある。迷惑メールフィルタは、アドレス帳に登録済みのメールアドレスから届いたメールを遮断しない、あるいは迷惑メールと判断する際の基準を下げる。こうして届きやすくなる点を悪用するのが、業者の手口なのである。

迷惑メールが突然増えたら、知人のだれかがメールアドレスを漏洩させた可能性が高い。ただし、自分が漏洩した真犯人かもしれない。ウイルス対策と迷惑メール対策は、自分と知り合いがみんなで対策レベルを高めないと効果が上がらないのである。

ボットに効くウイルス対策ソフトはどれ?

ボット感染を防ぐ基本はウイルス対策ソフトを使用することである。きちんと動作させていれば、ひとまず安心してよい。ただし、どのウイルス対策ソフトがボット対策の能力が高いのかはよく分からない。ボット特有の問題があるからだ。

“悪のビジネス”としてボットを配布する者は、特定の会社や職業の人を狙い撃ちすることで、感染していることを長い期間にわたって隠すよう努力をする。露呈しなければウイルス対策ソフト会社が情報(検体=ウイルスのプログラムコード)を入手できないので、パターンファイルを作ることができない。

そこで、大手ウイルス対策ソフト会社は、独自の技術で未知のウイルスも検出できるように工夫している。既知のウイルスと似た部分の多いプログラムコードや、ウイルスの多くが行う危険な動作を検出するといった方法である。一方で、低価格を売りにするウイルス対策ソフトの中には、これらの機能を備えていないものがある。

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