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接待の席で、お店の無線LANを使ったら個人情報を盗まれた…

2006年9月25日

(須藤 慎一=ライター)

夜の飲食店では、接待で訪れたらしいビジネスパーソンが、ノートパソコンをネットにつなぎ、ちょっとした営業プレゼンをしている… 居酒屋やカラオケボックスでは、グループで来たお客さんの1人が、やり残した仕事をパソコンとネットで片付けている… 最近では当たり前の風景である。こうしたお客を呼び込むために、「無線LANを始めました」という飲食店が増えている。

一昔前、ビジネスパーソンが接待の場で使えるネットと言えば、高級料理店の個室にだけ備えられたダイヤルアップ用の電話回線か、携帯電話/PHSのデータ通信機能を使うしかなかった。不便で遅くて高いので、よほどの場合でなければお店でネットは使わなかったものだ。

状況が変わったのは1999年のこと。11Mbpsに高速化した無線LANの規格(IEEE802.11b)が制定され、一気に実用性が増した。その後3年ほどで、多くのノートパソコンが無線LAN機能を標準装備するようになった。お店の側も、無線LANなら導入が容易である。全席にLANを配線するのは非現実的だが、小規模な店舗なら、1機の無線LANアクセスポイントを設置するだけで、全席を無線LAN対応にできる。

無線LANのおかげで便利な時代になった。しかし電話回線を使っていた時代に比べて、通信の安全性が大幅に下がっている。お店の無線LANを利用する際に、情報を盗まれる可能性があるのだ。

カードスキミングの犯罪者集団が関与か?

ハンガーにかけたジャケットから財布を抜き取り、クレジットカードの磁気データをコピー(スキミング)する情報盗難を新聞やテレビで見聞きした人は多いだろう。規模の大きな被害が出た場所としては、歓楽街にある飲食店や風俗店、マンガ喫茶、ゴルフ場、日帰り入浴施設が知られている。

犯人は、携帯電話機ほどの大きさのカード読み取り機でカードをスキミングする。その後、カードは元の場所に返すので、被害に遭った人はその場では気がつかない。偽造カードが作られて不正な買い物に使われると、不審に思ったクレジット会社から電話連絡がある。そこで、初めて被害に気がつくのである。郵送で届いたクレジットの請求書に、記憶にない買い物記録が載っていて気づくこともある。

多くの場合、犯人はお店で働く者である。ただし、このスキミング犯は、件数に応じてお金をもらうだけの“アルバイト”で、カード偽造には関与していないという。カード情報のコピーを依頼する黒幕がカード偽造犯なのである。

next: 無線LANを使ってお客の情報が“抜かれている”危険性…

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