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「値上がり確実株」…おいしすぎる情報メール

2006年7月10日

(須藤 慎一=ライター)

6月下旬、外国の化粧品会社の株価が上がるという英語のメールが大量に配送され、実際にその会社の株価が乱高下した(関連記事)。この事例を報告した英国のセキュリティ会社の調査では、迷惑メールの約15%が風説の流布による株価操縦を狙うものだという。

株式の特定の銘柄を推奨する迷惑メールは筆者宛にも届いている。多くは英語、まれにスペイン語やフランス語のものが届く。図は、ベルギーのメールアドレスを騙った英文の銘柄推奨メールだ。実際の送信はフランスのプロバイダからであった。日本語で書かれたものは少ないが、日本株を推奨する英文のメールが届くことはある。

「怪しいメールは無視」と、筆者は何度も書いている。しかし、無視してはいけない迷惑メールというものもある。特定の銘柄を勧める迷惑メールは、無視できないものの一つだ。

知らない人から届いたメールは無視、とは言い切れない

迷惑メールに書かれた企業の株を持っていれば、株価の乱高下に巻き込まれる危険性がある。その会社に勤めている場合、メールの内容によっては、仕事に影響が出るかもしれない。自分が関係者になりかねないのが投資がらみの迷惑メールの特徴である。

株価の上昇を狙うニセの新製品情報や株価下落を狙う中傷は、送信者の意図を見抜きやすいので、内容を真に受ける人は少ないかもしれない。しかし、仕手株を好む投資家の中には、怪しい情報でも尻馬に乗っておけば一儲けできると考える人がいる。

受信者がメールの内容を信じるか否かは関係ないケースもある。特定の企業や製品を取り上げた迷惑メールを大量に撒けば、否応なく世間の関心を引くので、出来高の増加を誘うことができる。公開されている会社情報を引用しただけの迷惑メールが届くことがある。目的はこれだろう。

大量に迷惑メールを撒かれると、それだけで仕手銘柄と化す危険性があるのだ。

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