このページの本文へ
ここから本文です

“大学から届いた”戦争反対のメールを信じたら…

2006年6月12日

(須藤 慎一=ライター)

「イランの戦争を防止できるのは我々です」という表題のメールが問題になっている。送信者欄に表示されるメールアドレスは、日本の大学だ。

2006年5月20日過ぎから、ネット掲示板などで到着が報告され始めた。5月27日には、広島大学が「悪質なチェーンメールにご注意ください」という告知を出し、「大学は無関係」と表明した。筆者宛には、23日に金沢大学のメールアドレスをかたったものが届いた。クリックするだけでサイトに飛ぶHTMLメールであった。

筆者に届いたメールの文面

今日、日本は平和と調和の中で生きています。世界の政治に我々の声を伝えることにより、過去のひどい事件を繰り返さないよう防ぐのは、我々のいまの権利と義務です。

原子兵器から自由な中東に関する請願書」とは、原子コ器による罪なき人々の大量殺りくが決して解放や勝利などではなく、痛み、苦しみィよび世界的な敗北である、ということを全世界の人々に伝えるためのものです。

イランの政治宣言が誠実であるか確かめることはできませんが、とにかくこの問題・ナきるのは、ラジオでB-29重爆撃機と交渉することではなく、公定の協議を行、ことです。 全世界の請願書の全文は こちら で読めます。あなたのサインもお残しください。

請願書が乗せられたサイトへのリンクを友達に送ることを忘れないようノ!

Send Now

“送信者”としてメールアドレスを利用された大学は複数。いずれも大学内から送信したものではないと推定されている。筆者宛のものは、送信元IPアドレスが中国に割り当てられたものであった。

チェーンメールはネット時代の「不幸の手紙」

「このメールを転送して他の人にも知らせてください」とリクエストする迷惑なメールを「チェーンメール」という。テレビ番組をかたって、メールを転送する人数の競争を持ちかけたり、手術に使う特定の血液型の献血を求めるものが、ネットや携帯電話で届くチェーンメールの代表だ。郵便時代からある「不幸の手紙」も、いまではメールで届くことが多いという。

チェーンメールは、比較的容易に偽者と見破ることができるとされてきた。例えば、主催者の表記があいまいであったり、テレビ番組の公開日や手術の日程が書いていないものは偽者であることが疑われる。無限に転送依頼をするメールはチェーンメールの危険性が高い。

学生やビジネスパーソンはメールリテラシーが向上したので、単純なチェーンメールには引っかからなくなっている。しかし、今回は違った。

next:「NPO/NGO活動に協力したい」という善意を悪用…

あなたのご意見をコメントやトラックバックでお寄せください

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る