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第5回 ケーススタディ(1)くもん学習療法センター/ケーススタディ(2)世田谷美術館

2007年10月2日

(取材・文=戸田 覚)
<ケーススタディ(2):世田谷美術館はこちら

ケーススタディ(1):くもん学習療法センター
全国のプレゼンに威力を発揮するコンパクトなプロジェクター

音読や計算を行うことが脳の働きを活発にすることは比較的広く知られているが、学習療法の仕組みを分かっている人はさほど多くない。理論や効果の説明がわかりやすくできなければ、導入には至らないのだ。そこでくもん学習療法センターは、プロジェクターを利用したプレゼンに力を入れている。全国の介護施設や病院に説明に回る際に役立つのがコンパクトなプロジェクターだ。

くもん学習療法センターは、認知症の症状を維持・改善するための非薬物療法を全国に展開している。認知症患者とのコミュニケーションを取りながら、音読や計算などの教材による学習を進めることで、脳の機能を維持・改善するのだ。高齢化社会が進む日本では、とても注目されている療法である。

東北大学の川島隆太教授を中心とした産・官・学の共同プロジェクトとして、すでに効果が実証され、学習療法を導入している施設も増えている。だが、学習療法は理論的なもので、投薬のような物理的な治療と比べ理解しづらい部分がある。音読や計算を行うことが脳の働きを活発にすることは比較的広く知られているが、学習療法の仕組みを分かっている人はさほど多くなく、理論や効果の説明がわかりやすくできなければ、導入には至らないのだ。

くもん学習療法センター
業務部 脳の健康教室チーム
野村 武宏氏

 

「学習療法についての興味を持っていても、詳しい情報を知らない方がほとんどです。施設経営者や介護スタッフの方などに、学習療法の仕組みから伝えていかなければなりません。とはいえ、言葉だけで説明しても分かりづらいので、プレゼンテーションが効果的です」

 

子どもたちの研究から、偶然に近い形で立証された学習療法だが、専任部署が立ち上がったのは2003年頃。野村氏は、会社としてスタートする2004年に、この部署に移ってきた。

野村氏は、学習療法の説明が紙で行われているのを見て、徐々にプレゼンを導入していく。以前に所属していた部署でプロジェクターを使っていた経緯もあり、学習療法の説明をプレゼンに切り替えるのがベストだと確信したのだ。

「プレゼンに切り替えることで、受け手の表情が見られるようになりました。資料を配付して説明すると、皆さん下を向いて紙を見てしまいます。プレゼンで表情が見えてこそ、相手の理解度に応じて重点的に話す部分を変更したり、分かっている部分をとばす効率的で価値の高い説明ができるのではないでしょうか。また、大勢のスタッフが、同じ内容・質の説明をするためにもプレゼンが必須なのです」

実際にスライドを見せていただくと、イラストを多用して、学習と脳の関係をわかりやすく解説するなど、ともすると難解になりがちな学習療法の仕組みが誰にでも理解しやすく構成されている。

理論的な説明でも美しい写真や動画が再現できないと、情報が正しく伝わらない。DLPのプロジェクターは動画再生にも強く、野村氏は「ストレスなく表示できている」とのこと。

<華麗なるプレゼン特集目次はこちら>

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