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カリスマ経営者・小山昇氏がビデオ会議システムを体験

2007年2月19日

(諏訪 弘=フリーライター)

 カリスマ経営者として知られる武蔵野の小山昇社長は、自社を「田舎の落ちこぼれ企業」と呼ぶ(関連記事)。しかしながら同社は、積極的な情報投資によって大きな成果を上げていることで知られる「IT導入成功企業」である。成功の背景にあるのは小山社長独自の哲学に基づくITの使いこなしだ。「遊びに使えないITツールは仕事にも使えない」、「ITは不可能を可能にするものではない」、「IT導入の真の目的はお客様満足度と業務効率の向上、そして利益の確保にある。導入そのものを目的とすると失敗する」など…。

そんな小山社長の目に、ビデオ会議システムはどのように映るのか。実機を使ったデモンストレーションを体験してもらった。

「このビデオ会議システムを、ぜひ教えてあげたい」

「こんにちは! ようこそいらっしゃいませ」。モニターの中の女性オペレーターがあいさつをする。これはもちろん、ショールームとは別の部屋から、ビデオ会議システムを通じて送られてきた画像と音声である。

小山社長はまず、その明瞭さに驚いた。「音声も画像もきれいだし、口の動きと音声がズレていない。対面でやりとりするのとほとんど変わらない感覚ですね」。小山社長はかつて、パソコンベースのテレビ電話システムを見学したことがある。しかしそれは、画質も音声も貧弱で、到底実用に耐えるものではなかった。そのため小山社長は、「ビデオ会議システムもその程度のもの」と思い込んでいた。「こんなに進歩しているとは知らなかった。不勉強でした」

「このビデオ会議システムのインフラは何ですか?」と小山社長。早くも興味が湧いてきた様子だ。「インターネットを使っています」というオペレーターの回答に、小山社長は「てっきり専用線の敷設が必要なのだと思っていた。インターネットでもこれだけの画像・音質が確保できるとはすごい」と舌を巻く。

「ということは、社内にブロードバンド環境があれば新たなインフラ投資は必要ないし、どれだけ使っても定額だということですね?」。これはコストに敏感にならざるを得ない経営者ならではの視点だろう。

「そうです。Bフレッツなど一般のインフラを利用している企業もたくさんあります」という返事に、小山社長は大きくうなずいた。「知り合いの企業に、衛星を使って会議風景や社長の所信表明などを配信しているところがある。衛星放送は従量課金制なので、その都度大変なコストがかかっているのです。このビデオ会議システムをぜひ教えてあげたいですね」

小山社長は続いて、女性オペレーターが居る別の部屋のテレビカメラをリモートコントロールするデモを体験。手許のスイッチを使って、カメラを上下左右にパンする。ズームイン・ズームアウトも自在だ。もちろん映像と音声はテレビと同じ感覚で配信されてくる。「これは面白い!」と小山社長。「我が社では、早朝勉強会を週に1度のペースで開催しています。朝が早いので寝ている不心得な社員もいる。そういう奴の寝顔をアップで映してやったら楽しいですよね」

いたずらっ子のような使い方を発想する小山社長の発言に周囲は大笑い。しかし小山社長はまじめな顔で応じる。「そうしたら他の社員の笑いが取れるじゃないですか。そうなれば面倒な勉強会に出席するのも苦ではなくなる。ITはね、社員が楽しめるように使うのがコツなんですよ」。これもまた小山流のIT使いこなし術と言うべきだろう。

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