教育格差を是正して有能な人材の育成を目指す
デジタルハリウッドは、会議や面接に加えて、教育目的でもビデオ会議システムを利用している。著名なクリエイターを招いた特別授業を、全国の校舎で視聴できるようにしているのはその代表例だ。
和田プロデューサーは「業界のトレンドはやはり東京に集中しており、クリエイターも東京在住者が圧倒的に多い。特別授業をお願いするだけでも大変なのに、『札幌で授業してください』『福岡に行ってください』とは言えませんから」と背景を説明する。以前は、地方在住の生徒から「どうしてこっちには著名講師が来ないんだ」というクレームが多かった。しかし、ビデオ会議システムの導入後、そういう声はほとんどなくなった。
生徒の作品の審査にもビデオ会議システムを役立てている。地方校に在籍する生徒が制作したコンピュータグラフィックスや動画を東京の本部に送る。それについて、ビデオ会議システムを通じて論評したりアドバイスしたりする、というスタイルだ。
このようにビデオ会議システムを教育現場で利用することで、東京本部と地方校との教育格差をなくした。デジタルハリウッドは、こうした取り組みが質の高いクリエイターの養成につながることを期待している。和田プロデューサーは「より質の高い学びの環境を生徒に提供し、優秀なクリエイターを世に送り出すことがデジタルハリウッドの目的です」と語る。
「これがなかったら、今ごろどうなっていたかと思います」(和田プロデューサー)。ビデオ会議システムは、同校にとって常に研ぎ澄ましておかなくてはならない重要なツールになっている。
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