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パソコンベースの会議システムは1対1

ビデオ会議システムの導入にあたって同社は、Webカメラをパソコンに接続したテレビ電話システムも検討したという。しかしパソコンベースのシステムには音質・画質や安定性、扱いやすさの点に難があったため採用しなかった。岩井社長は言う。「パソコンベースの会議システムは、基本的には1対1のシステムです。それでは電話と変わらず、わざわざ導入する意味はない。また社員のパソコンスキルは一様ではないので、使いこなしに難もある。その点、専用システムなら操作はすべてリモコンで、家庭用テレビでDVDを再生する程度の感覚で利用できる」

「操作がやさしい。だから誰もが気軽に、いつでも使える。おかげで社内のコミュニケーションは確実に良くなった」と岩井氏は評価する。通常の会議はもちろんだが、週報やクレーム報告、懸案事項などを話し合うミーティングにもビデオ会議システムを利用している。「そうしたミーティングが週に1度のペースで持てるようになった。自社に起こっていることを素早く知ることができるのは大きなメリットです」。

現在、ビデオ会議システムを導入しているのは東京・大阪・シンガポールの3拠点のみ。岩井社長は「福岡支店にも欲しい」、「支店が増えるたびに設置していきたい」と考えている。「将来的には複数拠点を同時にネットワークにつないで、四半期の目標を共有するなどしてみたい。また東京本社には、パソコンの使用方法尋ねる電話が各拠点からよくかかってくる。これまでは電話で対応していたが、今後はビデオ会議システムを利用することで、より的確なサポートも可能になると思う」(岩井社長)。

ビデオ会議システムとは、単純に言ってしまえば、動画と音声をリアルタイムでやりとりできるだけのものだ。しかし、それだけのことが社内のコミュニケーションを大きく活性化する力を持つのだ。

諏訪 弘

1970年生まれ。広島県出身。大学卒業後、新聞社・出版社勤務などを経て、現在はフリーランスのライター・エディター兼カメラマン。PC・ビジネス系 をはじめ、エンタテインメントや書評関連などの仕事を多く手がける。

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