専門家のスキルを有効利用する
数少ない専門家の高度なスキルを、距離を越えて利用するためにビデオ会議システムを利用する例も増えてきた。例えば銀行。投資に関する相談などを、ビデオ会議システムで実施する。こうした業務を担えるスキルの高い行員は必ずしも多くはない。いっぽう支店では、いつもこうした相談が発生するわけではない。そこでスキルを持つ要員を1カ所に集めておき、必要に応じて支店からビデオ会議システムでアクセスできるようにする。銀行はスキルの高い行員の稼働率を高めることができるし、顧客は専門性の高いサービスを受けることが可能になる。
また診察や遠隔手術など、医療用途でも検討・研究が進みつつある。医療の地域間格差を是正するものとして期待が高まっている。現状では法律の縛りがあってビデオ会議システムを利用した診療は認められていない。しかし、愛知県内では複数の病院がビデオ会議システムのネットワークをつくり、病気の診断や治療方法にかかわる情報を交換しあうようになった。
独フォルクスワーゲン社の修理工場では、故障個所の速やかな特定・修理と、現場技術者のスキル向上に利用している。故障部分をカメラで撮影して本社に送り、より高いスキルを持つ技術者に診断してもらう。
価格低下を受け、Webカメラの代わりに利用
価格が低下したことを受けて、製造ラインや倉庫のチェック、不正侵入監視などの目的で利用するケースも出てきた。監視強化とサービス向上の一石二鳥を狙って、店舗のATMの周辺にビデオ会議システムを設置する銀行も現れている。窓口業務終了後にATMのトラブルが発生した場合でも、マン・トゥ・マンで顧客をサポートできる体制を目指している。
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